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個別記事の管理2011’05.14. (Sat)
夢文章化シリーズ(=ω=)第・・・何段?(おい)


下書きで放置してしまっていたので書けてる所まで乗せておきます!

続きを読むからドウゾ~!


『これが決まりなのだよ、掟なのだ。』

嘘、うそ、ウソ、信じたくない。
こんな、こんなことって無いよ・・・

「おいッ、しっかりしろよ」

ぺしぺし、と頬を叩かれてハッと我に返る。
どうやら考え込んでしまっていた様だ。

「あわわ、ごめんボーッとしてた・・・」

ぐるぐると思考を巡らせながらずるずると気分が沈んで行くのを止められ、あたふたしながら返事をする。

「すごい間抜け面やったで?」

私の頬を、むに・と摘みながら目の前の彼は笑う。

「?!煩いな!!」

むに・と摘まれた手を払うように首を横に振り、もう!と呟きながら、ベチとおでこを叩いてやった。

「いって!叩くなよ!
 ・・・・さっきのこと考えてたん?」
「ん、んぅ・・・だって、さ・・・」

確信を突かれもごもごと口篭り、目を伏せながら黙り込んでいく。
そんな私の様子を見ながらぽんぽんと私の頭の上に手を置き額と額をくっ付けて来て、目を閉じて静かに呟いた。

「・・・大丈夫だよ、俺、傍に居るし」

あまりに近くなった顔に少しドキリとしながら目を閉じて、うん・と消え入りそうな声で返事をした。
彼の温度は暖かくて、気分が落ち着いていくのが分かる。
それでも不安は拭えないけれど、沈んでいって仕舞うよりはきっといい。

ふわりふわりと、春の風が私たちの周りを通り抜けていった。
庇の下で冷えた床に座り込み、冷たい空気に呑まれていた私たちにはとても暖かいものに感じる。

「春風・・・か、いい天気やね・・・」
「ん?うん・・・」

私の気持ちとは正反対だな・と思いながら私は目を開け、視界の半分から見える青空に目を凝らした。
庇越しに差し込む光がキラキラしていて、さっき耳にした話が、これから襲い来る出来事が、まるでただの悪夢を観ているだけのように想えるほどに美しい。
彼も私の言葉を聴き、空を見上げ目を細めて頷いた。


────嗚呼、全て夢であって欲しい


それは今から約半時間前の出来事。
今日から新学期、新しい学年になり、私は一年生から二年生になった。
先輩になるといううずうずする様な高揚した気持ちと、暖かな春の空に誘われ、私─"中澤 詩乃と"、彼─"加藤 慎"の二人で、学校帰りにふらっと遊びに行こう!と言う事になっていた。

それが、この物語の引き金になるとは知らずに・・・

「いやー、無事入学おめでとうッ!!!」

正門を出た所で大袈裟に手を上まであげて拍手をする。
慎ちゃんは私の一つ下で、今日が入学式だった訳である。

「さんきゅーってアホか恥ずかしいヤツめ!」

ギョッとしながら私の手を掴んで体側まで降ろした。
私はしてやったり・と、ケタケタ笑って慎ちゃんの背中を叩く。

「まさか私に続いて慎ちゃんがうちの高校に来るなんて想ってなかったわぁ~」
「ばッ!別にお前を追っかけて入ったんじゃねぇよ!
 家から近いからやしな・・・自惚じゃねぇよ~コノッコノッ!」

そう言いながら私をすごい勢いで突いて来る慎ちゃん。
実はこれ、結構痛い。

「へぇ?クスクス」
「ッ!なに笑ってンねんッこうしてやる!!」
「あぎゃー!痛いッ痛い辞めてッ」

面白いな・と想って笑っているとガバッと首を脇の下に挟まれグルグル廻り始める。
絞める力が結構強いのなんのって。
コイツ、私が女だってこと失念してるんじゃないかしら。

「ギブッ!ギブギブ!」

目も廻り始めた所で、慎ちゃんの腕をペシペシ叩いて降参する。
意地張って対抗しようもんなら、エライ攻撃を喰らう羽目になるので、潔くギブアップしてしまうのが一番なのである。

「へっへん」

どうだ!と言わんばかりの笑顔で私の首をパッと離した。
私は首を擦りながら軽く廻ってる目で慎ちゃんをむっと睨んだ。

「何をそんな誇らしげに・・・くそぅ。」
「詩乃の力じゃあ俺には適わんだろうフハハ」
「やかましい!」

両手を腰に当てて心底嬉しそうに笑う。
小馬鹿にされて、仕返ししようと鳩尾目掛けてパンチを繰り出したが、軽く躱されてしまった。

「あれ?そう言えばおばちゃんは?」

躱されてバランスを崩した体制を立て直し、ハッと気付く。
入学式には欠かされない、保護者、即ち慎ちゃんのお母さんの姿がない。

「あぁ、何か"詩乃と遊び行ってくるわ!"言うたらニヤニヤしながら俺ほって帰ったわ」
「・・・そら、そうか。
 久しぶりに逢いたかったな~おばちゃん。」

ニヤニヤ・と言う辺りに血筋を感じながら、最後に逢ったのはいつだったかな~と考える。

「いつでも逢えるわさ。」

そう言いぺしぺしと私の頭を数回叩いた(撫でた?)

「せやね、慎ちゃんのお陰で学校呼び出しとか多そうやもんね!お~かわいそ~」
「うっせ!俺問題児ちゃうしな~!」

いい子チャンや・と呟きながら私の頭を叩く力を強める。
流石に頭を叩かれすぎるとアホになりそうな気がするのでヒョイと避けてやった。

「なんか腹減ったな~、詩乃奢れ」
「待てや、何で詩乃が奢らなあかんねん」
「詩乃やし」
「アホか!理由なってへんわ!
 ほらさ、慎ちゃんも高校生と言う、大人!になったのだからさぁ・・・
 此処は彼女に何か奢ったりしてくれるトコじゃなーい?」

キャーシンチャンカッコイイー!と最後に声を作ってかわいこぶってみる。
自分で気持ち悪くなったので、もう二度としないと想う。多分。

「せやなー、俺大人でカッコイイしなー!
 今日ぐらいは奢ってやるわ」
「おッ!さっすが!」

おや、意外にノリノリである。面白い。
私はぴょんと飛び跳ねて、拍手しながらくるりと廻って嬉しさを表現する。
慎ちゃんは両手を組んでうんうんと頷いてた。

「・・・ッて、あ。」
「あ?」

ハッとして体中をパタパタ叩いたり、ポケットに手を入れたり出したりしてる。

まさか

「財布おかんの鞄の中やわ」
「・・・えぇえ!遊びに行くのに手ぶらとか有り得へんわ~」

予想通りの結果に半ば呆れておでこに手を当てる。
そんな私を見て、慎ちゃんも呆れたように頭を掻きながら笑った。

「いや、持ったつもりやしな!」
「つもりって・・・おまい・・・」
「まぁ、家近いし取りに行こうぜ~。散歩がてら、どうよ?詩乃」

スッと差し出された左手に、へらっと笑い自分の右手を重ねる。

「異論はないが。」
「可愛くねー!行くかー」

まぁ一緒に居られるなら何だっていいのだけれど。
それは言わないでおこう。


学校を出て真っ直ぐ、緩やかな坂道をてくてくと登って行く。
桜がチラチラと風が吹くたびに散って、私たちの周りを通り過ぎて地面に落ちる。
雲ひとつない、いい天気だ。
風は少し冷たいけれど緩やかで、過ごし易い気温の筈なのに、繋いだ手はジワリと汗ばんでいる。
緊張してるのか、なんなのか分からないけど、じっとりとした掌は不快なようで、繋がってるんだなぁと嬉しい気持ちになった。

丁度、坂の中盤くらに交差点があって、そこのすぐ近くが慎ちゃんの家である。
一度だけ来たことがあるが、その時はこんな関係になってるなどと想像もしていなかった。
そんな事を考えていたら自分の顔がボッと熱くなるのが分かって、慌てて空いてる手で自分の顔を扇いだ。
門の前までたどり着いて、そこで待ってようと繋いだ手を緩めると、ギュッと更に強く握られた。

「・・・? 詩乃も?」
「そそ」

意図が解らずキョトンとして首を傾げると、慎ちゃんはいつもの様にヘラリと笑い、私を連れたまま玄関まで歩く。
本当に何を考えてるのか分からない人だ。

─ガチャ

「?」

─ガチャガチャガチャ

「あっれぇ?」
「どした、開いてないんか?鍵は?」

─ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ

「ちょッ、ちょッこら!」

人の話なんて聴かずにガチャガチャとドアノブをひたすら捻る慎ちゃん。
止めてあげて!ノブのライフはもうゼロよ!

「ちょー、おかんも居らんのかよー」

やっと諦めたみたいで、ドアノブから手を離し頭を掻きながら溜め息をついた。

「・・・鍵は「しゃーない、裏から入ろうぜ」

・・・コイツ、私の話は聴かないらしい。
私はむ・と口を尖らせたが、慎ちゃんは気にする事もなく、次の目的地へと足を向ける。

一旦表へ出てから行けば良いものを、庭を突っ切って進む慎ちゃんは本当にマイペースだなぁと想う。
チクチクと、伸びてる草が皮膚に刺さって痒い。
しかし裏口から入るのに、私が付いて行って良いのだろうか。
玄関ならまだしも、なんだかお忍びみたいでドキドキハラハラしてしまう。
家の隣には大きな木があって、裏口への進路はほぼ覆われている。
その木陰に入るとヒヤッとして、不安な気持ちが膨らんだ。
慎ちゃんは、鍵も財布ン中なんだよね~・と呟きながらズンズン進んでいくけど、ドキドキと心臓の音が煩くて、生返事しか返せなかった。

木陰を抜けると、縁側に屋根と壁が付いた、サンルームの様な場所へ来た。
春の光がプラスチック壁の向こうから射していて、ふんわりとした白い優しい光が目に飛び込んだ。
少し眩しくて目を細める。
いや、壁の白さじゃない、白いのは・・・服?・・・髭・・・髪・・・?!
ゆっくり顔を上げていくと其処には縁側に座って居るお爺さんが居た。
髪の毛も、髭も、服も真っ白。
服、と言うよりはシーツをすっぽりと被ってしまっているような、ローブのような服だった。

「あ、じぃちゃん!」






続きます☆

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個別記事の管理2011’03.29. (Tue)
過去の日記から拝借!
今よりも文章纏める能力は低いかもですねww

時は今よりずっとずっと未来。
今ある高層ビルや町は崩れてて、日本の半分は砂漠へと化していました。
そんな中、仲間と探検して遊んでいたら、廃墟に紛れ込んで、そこでとんでもないバケモノに出会うんです。
(映画)バイオハザードに出てくるマットみたいな。
(ゲーム)2の裏シナリオに出てくるボスみたいな、3に出てくるアイツみたいな。
※結局同じヤツやないか!!って突っ込みはなしの方向で!www^p^

そいつには発見されなかったんだけど、手下のゾンビみたいなネズミみたいな(人の姿だったけど)ヤツ等に見つかって、すんごい勢いで追っかけてきて、逃げ回って逃げ回って、やっとの思いで隠れた所から文章は始まります。
冒頭は長かったから投げましたwww




 ─また 君に逢える、そんな気がしたんだ。

そんな顔で泣かないで、僕の死を嘆かないで
これで、これで良かったのだから。

名も知らない貴女、もう泣かないで
待っていて 逢いに逝くよ。

そして僕は 恋 に堕ちた



続きを読むからどうぞ!


ふと、壊れ歪んでいる窓から黒く淀んだ空、B棟の上をみる。
荒れ果て崩れそうな廃屋だ。
急に、頭に激痛が走る
それと共に、意識が遠退き頭の中に映像が流れ込む。
セピア色とも言えない、ノイズがかった景色が見える。

"私の知らない景色が見える"

これは廃屋と化す前の場所?
いつなのだろう、遥か昔、大古の時代なのだろうか

 ─駄目だよ そっちへいっちゃ
必死に走る誰かがいる

 ─走らないで 追い付けない
金とも銀とも言えない髪の色

 ─待って 待ってよ
見覚えのある服を着た彼

 ─ねぇ、何処にいくの?

映像の中を必死に駆ける私。
この人はきっと彼奴なのだろう。
あの様な姿になる前の、彼奴なのだろう。

 ─止めなくちゃ、止めなくちゃ
何故だろう、そう思った

必死だった、でも彼を見失った
私はすごく焦って速度を上げる
呼吸がうまく出来ない、苦しい

 ─駄目だ、もう駄目だ。
酷い不安が込み上げる
心臓の音が煩い破裂しそうだ

遠い窓の下から声がする
走り寄り身を乗り出す
下には走って居たはずの彼
彼が床を赤く、紅く染めていく
周りは皆見下すだけ
ざわめきを立てながら見下すだけ
指差すものもいる

彼はもがいてる
もぅ首だけしか動かない
ずっと首だけ動かしてる

 ─どうして?

 ─何で貴方は其処に?

あたしは映像の中で叫んだ


 ─どうして!

彼に届くはずがない
でも叫ぶしか出来ない
眼が合った気がした
彼が何か言っている


 ─聞き取れないよ…

 ─ねぇ、聞き取れないよ!


首を横に振り不適に笑い
血を吐いて彼が果てた

眩暈がする



激痛と共に現実に戻されると、映像は消えた。
吐き気がする泪が止まらない

「そんな…まさか…」
想わず溢れる台詞。
彼奴が?あの化け物が?
あの彼だというのか?

吐き気が酷くうつ向き泣く。
脳内で彼奴と彼を照らし合わせてみる
似てない、似てもにつかない。
映像の中の彼は人の姿をしていた。
彼奴は、人の姿をしていない。

化 け 物 だ 。

なのにどうして
彼奴だとわかったのだろう。
あの映像はなんだったのだろう
彼はどうして..

ぐるぐる思考が錯誤する中、彼が飛び降りたであろうB棟の窓を数え眺める。

漸く吐き気が治まった
まだ、涙は止まらない。

何処かの線が斬れた様に、ただただ頬を流れていく。
この刻が永遠かのように感じる。

ふと、右手後方に人の気配を感じる
全身に恐怖が走るのがわかる。
まさか、また、彼奴が。

サッと踵を返し、気配の方を睨み体勢を取る。

「わっ…ちょ、ごめんあたしだよ」

其処には見覚えのある人がいた。
仲間だ。



文才が・・・・お粗末でした(つ´・ω・`)つ



 ─また 君に逢える、そんな気がしたんだ。

そんな顔で泣かないで、僕の死を嘆かないで
これで、これで良かったのだから。

名も知らない貴女、もう泣かないで
待っていて 逢いに逝くよ。

そして僕は 恋 に堕ちた



これはビルから飛び降りた彼視点でした。
彼は、その研究所(所謂学校なんですが)で一番の問題児で、先生からいつも怒られて、毛嫌いされていました。
その学校では、色々研究をしたりしていて、一つの研究から、人体実験をすると言う事になりました。
体質、頭脳、学校から消えても大丈夫な存在。そう、適任者が、彼だったのです。
彼はそれを解っていました。
彼は本当は賢いのです。全て、解っていたのです。
だから、自ら、飛び降りたのです。
殺そうと、追いかけてきた先生たちを振り切って、自らの意思で、誰しもが目に付く場所、中央ホールから、渡り廊下のある中庭へと、飛び降りたのです。

人体実験の結果、先生たちは彼の能力を侮って居た為、暴走し、研究所は、虫一匹も住めない、廃墟・・・地獄へと変わってしまったのです。
日本が砂漠になったのとは、また、別のお話ですが。


彼女には過去の光景が観えました。
彼には未来の彼女が観えました。
嫌われ続けた彼の生涯で、最期に、自分の為に泣いてくれた、とても美しい女性が観えました。

未来の人だと、死に逝くさなかに解ったのです。
自分がこのまま死ねないことも、解ったのです。
きっと、未来で逢えると、彼には解ったのです。


 ─また 君に逢える、そんな気がしたんだ。


そして僕は 恋 に堕ちた。
彼と彼女はどうなったのでしょうか。
続きを観たくても、夢は想うように観れませんでした。

バケモノになった彼はバケモノのままなのでしょうか。
彼女は、殺されちゃうのでしょうか。
因みに仲間は殺されちゃいました・・・私の夢って・・・。

前後のストーリーまた考えたいな~とは想うんですがねぇ。
こんな要素入れてみてはどうだろう!とかありましたら是非コメントにて教えて下さると嬉しいです(`・ω・´)←

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個別記事の管理2011’03.08. (Tue)
ねぇ、不幸の涙で誰かの手を、足を、爛れさせてはいませんか?

吐き出す苦痛や哀しみで誰かの羽根を、皮膚を、肉を、千切ってはいませんか?

噴き出す血に、咬み殺した叫びに、笑顔の裏側を、誰か、気付いて、くれませんか?


二つで一つだけど、全然真逆のモノのお話。

お読みになる場合は下記のリンクからドウゾ!



「本当に馬鹿ね、愚挙よ、分かってるの?
ねぇ、どうして其処までするの?
他者が零してく不幸の涙で貴女の足は爛れてゆくのに、他者の吐き出す苦痛や愚痴、哀しみの吐息に貴女の羽根が千切れてゆくのに」

そう言った後、悪魔によく似た天使は窓の外に顔を向け下唇をキュッと噛んだ

「ふふ、"どうして!"ですって?それこそ愚問だわ?
ハイリュート、他者に私が必要とされているからよ。
世界は病み荒み、奇病が充満してる。
他者、…いいえ世界は癒やしを求めているの」

わかる?と天使はそう微笑みながら言い、ふらふらと壁により掛かる
爛れた足では何時も座っている椅子に向かうことさえ苦痛を伴うようだった

「ふん、とんだ愚答ねローシェス」

キッと天使の方を向き、悪魔によく似た天使が声を荒げる

「貴女は何時の間にそんな愚鈍な人になったのよ。
 病み腐った世界で、何故貴女だけ、自分の命を削って生きなければならいの?
 爛れて、千切れて、肉が裂け血が吹き出しそれでも尚他者を救おうというの?」

悪魔によく似た天使は窓の縁に腰掛けたた儘、愚者を見るかのような冷めた目で、ふらふらと壁に寄りかかる天使を見下していた

「ハイリュート、貴女の愚直な所がスゴく羨ましく何時も想うわ。
 …私は私で在る為に此処に居て、他者の悩みや苦しみを聴いてあげているだけなの。」

天使は苦しそうに息を吐きながら悪魔によく似た天使に笑いかけながらへたり、とその場に座り込んだ

「此が私が私で在る為の代償なのだわ。
 ローシェス・ベギエが創造主の使いで在る為、ローシェスがローシェスで在る為…
 投げ出すことは、存在が無くなると同じよ」

天使は、苦しそうに柔らかく微笑み、胸の前で両手を重ね合わせて、ギュッと握り締めた

「馬鹿、ね」

悪魔によく似た天使はそう呟きながら漸く、窓の縁からひらりと天使の前に降りた


「ねぇローシェス、貴女と私は二人で一つである筈なのに、黒と白、影と光、闇と希望…残酷ね」

蔑みにも哀しみにも似た目で、悪魔によく似た天使はボロボロの天使を見下ろしながら、そう言いふわりと天使を包むように抱き締めた

「創造主が、そうお望みになったのだから…仕様がない事よ?ハイリュート」

天使は嬉しそうに目を細めながら、あやすように悪魔によく似た天使の背中を撫でる

「壊れていく貴女なんて、私は見たくないのに。」

悪魔によく似た天使は、背中に微かな温度を感じながら静かに呟きながら堅く目を閉じた

「仕方がないことよ、ハイリュート」

その言葉を聴き、天使はギュッと悪魔によく似た天使を包むように抱き締めた

「だから貴女が泣くことはないの。
 貴女は大丈夫よ、強く生きていけるわ。
 ね、ハイリュート。」

天使はそう囁くとふわりと悪魔によく似た天使を腕から放し、悪魔によく似た天使と向き合った

「・・・泣いてなんかいないわ、ローシェス。」

震える声で悪魔によく似た天使は天使を見据えたまま、ぽつりと呟いた

「そう、そうね」

悪魔によく似た天使の言葉にふわりと笑いながら、天使はその震える頬を両手で優しく包んだ

「貴女は大丈夫よ」

天使はこれまでに無い笑顔を悪魔によく似た天使に向けると、軽く口付けをした

「ローシェス、貴女って、本当に馬鹿よ。
 最後の、最期まで。」

ぽすり、と悪魔によく似た天使の胸へと倒れかかる天使を受け入れながら、はたはたとその上に悪魔によく似た天使は涙を落とす

天使の方へは目を遣らず、ただ空になった目線の先をずっと見つめながら


ハイリュートがローシェスの背中を包むように手を乗せると、ローシェスはきらきらと光を体中から吐き出しながらふわりふわりと空に舞い消えていった。


"嗚呼、創造主よ、何故、何故この様な仕打ちを。
何故、何故彼女が消える運命にあるのか
何故、何故この様な連鎖運命を与えたのか"


ハイリュートは声に成らない声で囁くと、その場から飛び去った。
行く先は、決まっていた。





翼を羽ばたかせながら闇を抜け、雲を抜け、出てくる一つの大きな門。
そこへ飛び込み、奥にひっそりと構えられている一つの小部屋へと走る。

「創造主よ!何故、何故この様な仕打ちを?!
 貴方はいつもそうだ、我々を創り出して於いて、余りに不公平に扱いを受け、更には運命だと決め付け、ローシェスが朽ちていくのを高みから視ているだけ!
 そんなに私達を愚弄して楽しいのか?!」

ハイリュートは息を整える間もなく、息継ぎをする間もなく、ヴェールに覆われ、いつも姿を見せようとしない創造主へと声を投げ掛ける。

「ハイリュート、総て仕方がないことなのだよ
 ローシェスは愛され、慕われ、人々の、万物の苦痛、哀しみ、それらを総て受け入れ癒すのが彼女の存在意義だった。
 そして終わりが来て、代わりの者がまた、廻るのだよ。」

ヴェールの向こう側から、重々しく、ローシェスに良く似た喋り方でヴェールの向こうから声が返ってくる。

「なぜ私は・・・ではなぜ私は居るのですか?!
 愛されず、ただ疎まれ嫉まれ嫌われる存在、闇でしかないこの私は、なぜ!!!」

ハイリュートはヴェールのギリギリまで駆け寄り、ヴェールへしがみつきながら喚くように声を吐き出した。

「それらも総て、仕方の無いことなのだよ、ハイリュート。
 ローシェスが消える為にはハイリュート、君が居なくてはならない、ローシェスは、消えると決まっていた。」

ふわりふわりとヴェールの向こうから返答をする創造主。

「・・・!!
 ローシェスは貴方の為に消えたというのに!!貴方やこの愚かな者たちの為に!!」

ハイリュートは怒りと哀しみに満ちた表情でヴェールを引き裂き創造主の首へと手をかけた。

「・・・かはっ・・・
 ハ、ハイリュート、これも、これも運命なの・・・よ。」

創造主は苦しそうに息を吐きながら顔に掛かったヴェールの残骸をふわりと取った。

「嘘、嘘でしょう・・・?
 ローシェス、何故、何故貴女が此処に居るの?」

ヴェールの下から現れたのは、先程光を吐きながら消えていった筈の、ローシェスが。
ハイリュートの指から力がするすると抜けていく。

「これがこの世界の運命なのよ、こうやって、連鎖していくの。
 次は、貴女が私よハイリュート。」

自分の首へ掛けられた手にそっと指を重ね、するすると腕へと撫であげる。
グッとローシェスが力を入れると、ビリビリと電気が走りハイリュートは悲鳴を上げながらふらりと下へ滑り落る。


ふわふわと堕ちながら、電気を浴びたハイリュートが分離を始める。
悪魔に似た羽根が、髪が、服が、天使そのものへと変わっていく。
するりするりと、分離して出て行くのはそれはとても悪魔によく似た姿の。

"お前は―・・・私?"

ハイリュートは意識を失って急速に落下していく。
分離したもう一人のハイリュート、否、悪魔によく似た天使は目を開き、はらはらと涙を空へ流しながら、落下するハイリュートを抱き締めた。

「これが私たちの誕生なのね、ハイリュート」

悪魔によく似た天使は、ギュッと腕に力を込めて落下速度に身を委ねた。
二人の羽根を丸め覆いながら墜ちていく様はまるで、卵の様な。
地面へ着く瞬間世界は閃光に包まれた。





「おはようハイリュート。」

「おはようローミルーア。」

「ハイリュート、何故貴女が天使で私は天使ではないの?
一緒に産まれたのに、同じ筈なのに」

「それは創造主がお決めに成ったことだからよ、運命なのよ」

"そうよね、ローシェス"








光があれば影がある。
影が無ければ光は意味をなさない。

これは抗うことの出来ない真実



アナタの哀しみの涙が、誰かの手を、足を、爛れさせていないことを願います。

とても、苦しいことだから。
私は、とても苦しみました。
でも、頼っていただけることは、とても好きで嬉しいんです。
しかし、私には感情があって、総て笑顔で受け入れて行くことが苦痛でした。

冒頭はこんな事を伝えたかった気がします(おや

巧く纏まらなくてすみませんでした(´・ω・`)
頭でイメージしてるのを、文章にするのって難しくて・・・・・・・
漸く書き上げれた気がします\(^o^)/長かったw

なんか百合くさくなったな・・・





ねぇ、不幸の涙で誰かの手を、足を、爛れさせてはいませんか?

吐き出す苦痛や哀しみで誰かの羽根を、皮膚を、肉を、千切ってはいませんか?

噴き出す血に、咬み殺した叫びに、笑顔の裏側を、誰か、気付いて、くれませんか?

             亜鶴ふなひ

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